AI議事録は学習データに使われる?主要ベンダ方針マップと確認方法
TL;DR
基盤モデルベンダ (OpenAI/Anthropic等) は法人向けプランで学習不使用がデフォルトですが、AI議事録ベンダ側で別途学習に使う場合があります。Flownoteは入力データを学習に一切使わない方針を明示しており、契約条項にも反映されています。
「学習に使われる」の意味の分解
「学習データに使われる」には2段階あります。1段階目は 基盤モデルベンダ (OpenAIやAnthropic) がAPI入力を学習に使うか、2段階目は AI議事録アプリベンダが自社改善のために入力を保持・利用するか です。前者はAPI契約 (OpenAI APIは2023年3月以降デフォルトでopt-out、Anthropic Claude APIはデフォルトで学習不使用) で原則カバーされますが、後者はベンダごとに方針が異なります。
主要ベンダの方針 (公開情報ベース)
OpenAIはAPI経由の入力をデフォルトで学習に使わない方針を2023年に明文化しました。Anthropic ClaudeのAPIも商用入力は学習に使わない設計です (公式ドキュメント参照、目安)。ChatGPT本体 (consumer版) はオプトアウト設定が必要なため法人利用ではEnterprise/Team契約が推奨です。AI議事録アプリ層では、Notta・Rimo Voice等もエンタープライズ向けプランで学習不使用条項を提供しています。各社のプライバシーポリシーとDPA (データ処理契約) を確認することが法人購買の標準作業です。
Flownoteのポリシー
Flownoteは商談音声・書き起こしテキスト・要約・RAG投入資料のすべてを基盤モデルの追加学習に投入しません。これはプライバシーポリシーと利用規約の両方に明記されており、Enterpriseプランでは個別NDAとDPAの締結も可能です。基盤モデルとしてはAnthropic ClaudeおよびOpenAI APIをno training構成で利用しており、ベンダ側ログ保持も最短に設定しています。
比較・データ表 (ベンダ別 学習データ利用方針)
| ベンダ / プロダクト | 法人プランでの学習利用 | 確認元 | 備考 |
|---|---|---|---|
| OpenAI API (法人) | 不使用 (デフォルト) | OpenAI公式ドキュメント | 2023年3月以降 |
| ChatGPT Enterprise / Team | 不使用 | OpenAI公式 | consumer版はopt-out必要 |
| Anthropic Claude API | 不使用 (デフォルト) | Anthropic公式 | 商用利用 |
| Notta (法人) | 利用規約・プラン別 | Notta公式 | プラン要確認 (目安) |
| Rimo Voice (法人) | 利用規約・プラン別 | Rimo公式 | プラン要確認 (目安) |
| Flownote (全プラン) | 不使用 (明示) | Flownote利用規約 | Free含む全プラン共通 |
(各社の最新方針は公式ドキュメントで確認推奨。本表は2026年6月時点の 目安 です)
契約時の確認チェックポイント
購買担当者が契約前に確認すべき条項は次の通りです。1) 入力データ (音声・テキスト) を学習目的に使用しない明文条項、2) ファインチューニングへの自動投入の有無、3) ベンダ側ログ保持期間、4) サブプロセッサ (基盤モデルベンダ含む) の学習方針継承、5) opt-out手順とSLA、6) 違反時の通知義務。これらが網羅されていないベンダは、特に金融・医療・公共領域では稟議通過が困難です。
想定ユースケース
法務部門が「ChatGPTに商談内容を貼り付けてはいけない」という社内ルールを敷いている企業では、AI議事録ツールも同じ目線で評価されます。FlownoteはAnthropic ClaudeおよびOpenAI APIのno training構成を採用しているため、社内ルール文書のテンプレに沿った説明資料を提供できます。M&Aアドバイザリ業務では、対象企業の機密情報が議事録化されるため、学習データに混入するリスクは絶対に避けねばならず、契約書レベルでの担保が必要です。研究開発部門の社外打ち合わせでは、特許出願前の技術情報が議事録化される可能性があり、ベンダ側のサブプロセッサ (基盤モデル) まで含めた方針継承の証跡が求められます。また、生成AIガバナンス委員会を設置した大企業では、「使えるAI議事録」の社内ホワイトリストを作成しており、no training条項を満たさないベンダは候補から外されます。
よくある質問
Q1. 個人用Free版でも学習に使われませんか? A. はい、Flownoteは全プラン共通で学習不使用です。プラン差はサポート・連携・データリージョンであり、データ取扱方針は同一です。
Q2. OpenAIやAnthropicの方針変更があった場合は? A. Flownote側でno training構成 (zero data retention等) を維持できるよう契約しています。方針変更があれば事前にユーザー通知します。
Q3. 学習されていない証拠を提示できますか? A. DPA・サブプロセッサ一覧・OpenAI/Anthropicとのno training契約の存在をTrust Centerで開示しています。Enterprise契約時には個別の確認書も提供可能です。